タイヤ豆知識シリーズ | TPMS IDコピー クローン作製

タイヤ豆知識シリーズ

TPMS IDコピー クローン作製

最近、タイヤ取替ドットコムはTPMSに関するお問い合わせが頻繁にあります。
警告灯の点灯関連でのお問い合わせと、純正TPMSの登録関連です。
因みに、警告灯はTPMSが実装されていない車種でも空気圧監視システムがあるお車では点灯することがあります。
TPMS関連のブログはいくつか書いてますが、おさらいとしてまたまた書いてみたいと思いますのでお時間ある方はお付き合いください。

走行中、メーターパネルにこんな警告灯が点灯してませんか？

この警告灯は、車両に搭載されている空気圧監視システムがタイヤの空気圧不足などの異常を感知すると点灯する警告灯です。

2022年現在、カーメーカー純正の空気圧監視システムは大きく分けて2種類あります。

①回転差動感知式と②直接式の2種類です。

どちらのシステムもタイヤの空気圧に起因すると思われる異常を感知すると、メーター内の警告灯が点灯してドライバーに異常を知らせてくれます。

①回転差動感知式

ブレーキのABSセンサーを利用して左右のタイヤの回転差動に異常を感知した場合に警告灯が点灯します。
例えば、右のタイヤがパンクして内圧低下し、転がり抵抗が増えると左右の回転の差が生まれるので、ABSセンサーが差動を感知して点灯します。
また、パンクしていなくても空気圧管理不足で、4輪とも著しく内圧低下していても警告灯が点灯します。
回転差動の感知精度に関してはよくわかりませんが、今までお客様から伺ってきた感じからすると、あまり精度が高いとは言えなそうです。
いずれにせよ、パンク修理やエアの補充などで内圧を正常な状態に復旧し、メーター内やマルチディスプレイ内の空気圧の項目をリセットすることで警告灯は消灯します。

②直接式

いわゆるTPMSと呼ばれるシステムです。

タイヤの空気を入れるバルブに空気圧を計測するセンサーを実装し直接空気圧を計測します。
センサーには通信する機能があり、空気圧を車両側へリアルタイムに送信しています。

通常は、内圧が自然低下し、カーメーカーがシステムに設定した内圧以下になった場合やパンクによって急激に内圧が変化した場合に警告灯が点灯します。
センサーの精度は非常に高いので、異常の感知も非常に速く、とても安心できるシステムです。
正常な状態に復旧すると、センサーが内圧を感知し、車両側に通信しますので、リセット等の操作が必要ない場合が多いです。

空気圧に問題がないのに警告灯が点灯することもあります。

然しながら、TPMS（直接式）の場合は空気圧が正常でも警告灯が点灯するケースがあります。
それは、TPMSと車両側の通信が出来なくなった場合です。
その原因のほとんどが、TPMSバルブセンサーのバッテリー切れによる通信途絶です。
TPMSのバッテリー寿命は、約5年から10年と言われています。
かなり幅のあるアバウトな年数ですが、理由はお車の使用頻度によるものです。
カーメーカー純正のTPMSは、センサー部分に空気圧センサーとは別に加速度センサーが搭載されており、車両が動き出して一定以上の速度に達するとセンサーが起動し、車両が停止して一定以上の時間が経過するとセンサーが休眠する仕組みになっています。
よって、車を頻繁に使う方はセンサーの起動時間が長いのでバッテリーの消耗が早くなり、その逆の方は長持ちします。

以上の事から、タイヤ取替ドットコムでは新車から5年以上が経過でタイヤ交換するタイミングが来た場合は、TPMSバルブのIDをコピーし、クローン作製してTPMSバルブを交換していただくことをお勧めしております。

TPMS IDコピー クローン作製 がオススメな理由

もちろん純正のバルブを手配して頂き、タイヤ交換と同時にお持ち込み頂けばお取付は出来ますが、そでだけでは警告灯は消灯しません。
理由は、TPMSバルブにはすべて個別のIDがあり、そのIDが車両側にも登録されており、バルブと車両側がマッチングしてはじめてシステムとして成立します。
新しいTPMSバルブに交換しても、そのIDを車両側に登録しなければ新しいTPMSを認識できず、警告灯が消灯しないのです。
そこで、TPMSバルブにID書き込み可能なプログラミングTPMSというものがアフターマーケットで販売されるようになりました。

このプログラミングTPMSバルブは、専用のアクティベーターを使用し、純正TPMSのIDを読みだし、そのIDをプログラミングTPMSに書き込むことが可能なのです！



このように クローン作製 することで、車両側への新しいID登録をすることなくTPMSバルブを交換し、警告灯を消して正常に使用することが出来る優れものなんです。
純正TPMSはタイヤショップで交換した後、登録の為にカーディーラー様などの登録可能な場所へ行き、別途料金を支払って登録する必要がありますが、プログラミングTPMSを使って TPMS のIDコピー し、クローン作製 することでタイヤショップでTPMS交換が完結出来ます。
上記のような理由から当店では常時プログラミングTPMSを在庫しており、多くのお客様にご利用頂いております。

純正TPMSを登録するのはどうすればいいの？

因みに、純正TPMSの車両側への登録方法は、車の故障診断カプラー（OBDⅡ）を利用して登録をするのが一般的です。
アメ車はエンジンキーやライト、ハザードスイッチを特別な操作をすることで登録が可能な車種も多いです。
当店のTPMSアクティベーターでも多分登録可能だと思うのですが、マニュアルが英語のため英語力の乏しい当店スタッフにはちょっと難しいので純正TPMSの車両への登録は2022年4月現在ではお断りしています。
画像のアクティベーターのディスプレイは日本語になっていますが、翻訳される部分とそうでない部分があってOBDⅡによるアクティベート関連は英語なのです（泣）
今後英語の勉強をして出来るようになるかもしれませんが、すぐには難しいかなぁ･･･

本日も最後までお付き合いありがとうございました！
それではまた！(^_-)-☆